函館ロケ「そこのみにて光輝く」監督インタビュー②

公開が迫る函館ロケ「そこのみにて光輝く」。

ミュージアムの武島靖子理事(以下、T)による

呉美保監督&菅原和博プロデューサーインタビューの2回目をどうぞ!

【ネタばれ注意】インタビューでは映画の内容に触れています。

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映画に一筋の光が射すとき

T/監督はこの映画で、どんなラブストーリーを描きたかったんでしょうか?

監督/この企画をいただいた時、最初は驚きました。というのも、「家族」を描いてきた今までの作品(「酒井家のしあわせ」「オカンの嫁入り」)とは異なる作風でしたから。でも原作をよく読むと、これは立派なラブストーリーで、しかもよくありがちな男と女の小さな世界ではなく、それぞれの「家族」や「背景」が入っている物語。この作品なら、単純なラブストーリーより一歩深いものができるのではないかと感じました。

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T/確かに、ただ男と女がセックスを楽しむような内容なら私はついていけなかったと思います。

監督/気持ちが見えるラブシーンじゃないと、私も嫌なんです。

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T/自然体の綾野さんがステキでしたし、二人が惹かれあっていく様に共感しました。その表現には気を遣われたんでしょうね。

監督/そうですね、二人の気持ちが動く様はきっちり見せたかった。たとえば二人が初めて出会ったとき、千夏が達夫を追いかけて砂浜を歩きます。再会した砂浜のシーンでも同じように千夏が達夫を追いかけ、海の中で、まるで交通事故のようにキスをして、気持ちが結び合います。ところが大きな事件が起き、ラストシーンを迎えるわけですが、そこで初めて、達夫が千夏を追いかけるんです。二人の関係の変化を細かく表現するため、カメラワークを含めてスタッフと話し合いました。

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T/カメラワークも綺麗ですね。

菅原プロデューサー(以下、菅原)/素晴らしいですよね。『海炭市叙景』と同じカメラマン(近藤龍人さん)ですが、前作とは全く違う撮り方です。夏の物語だからか、色がカラフルなんです。

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T/パンフレットに掲載された評論家・川本三郎さんの文章に、「これほど輝きから遠い青春映画も珍しい」とありました。

菅原/確かにピカピカの輝きではない。

監督/本当に一筋の光な気がします。

T/まさにタイトル通り、「そこのみにて光輝く」ですね。

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「そこのみにて光輝く」 呉美保監督

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(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会

4月12日(土)から函館シネマアイリスで先行ロードショー!
4月19日(土)から札幌シアターキノほか全国ロードショー!
公式サイトはコチラ

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