紋別・斜里ロケ「私の男」特集②~浅野忠信演じる「淳悟」

6月14日の公開に向け、

紋別・斜里ロケ「私の男」(熊切和嘉監督)を

原作小説とともに紹介する特集第二弾をどうぞ!

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主人公の少女「花」を引き取ることになった遠縁の男

「淳悟」を演じるのは、浅野忠信さん。

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ごわごわした制服から、塩っ辛い海の匂いがした。(中略)間近にある、その若い男の人の顔をじっと見ると、向こうも負けずに、切れ長の目を見開いてみつめかえしてきた。
「誰、ですか」
小さな声で聞くと、
「おまえ、竹中花だろ」
「はい、そうです」 (小説「私の男」より)

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ふたりは北海道紋別の田舎町で、寄り添うように暮らしていた。

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なにより、二人きりで寄りそって遠ざかる影には、どこか、不思議なあたたかさを感じた気がした。暗闇で光る、煙草の火のような。かすかな。ふれれば、もちろん熱い。その温度の正体がなんなのか、よくわからなかった。考えようとすると、背中が寒くなるのだった。 (小説「私の男」より)

しかし6年後、ある事件をきっかけに、ふたりは北から逃げることに。

互いに深い喪失と、濃厚な秘密を抱えて・・・。

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ふるびた、優雅ではあるけれどみじめな男からは、この十五年間ずっとそうだったように、降りつづく雨のような湿った匂いがした。それが、この男の体臭なのだ。 (小説「私の男」より)

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(C)2014「私の男」製作委員会

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