紋別・斜里ロケ「私の男」特集番外編~オホーツクの流氷

6月14日の公開に向け、

紋別・斜里ロケ「私の男」(熊切和嘉監督)を

原作小説とともに紹介する特集も今回がラスト。

最後は番外編として、物語の重要な舞台となる

オホーツクの海、紋別の町の描写をご紹介します。

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少女「花」と「淳悟」が暮らすのは、北海道紋別の田舎町。

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わたしが住んでいるのは北海道の北東、網走市から海沿いに、北端に向かった荒野にぽつんとある、紋別市という町だ。このちいさな町に守られて、じんわり包みこまれて、わたしたちは寄りそって暮らしている。 (小説「私の男」より)

ふたりの目線の先には、常にオホーツク海がありました。

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黒ずんで、波飛沫が氷の粒みたいで、どこまでも暗くて重苦しい、不思議な海。流氷の到来を告げる白いほそい帯が、水平線の辺りにかすかに浮かんでいた。凍りかけの海はシャーベットみたいに全体がねっとりしていて、地元ではそれを、海が眠くなった、と言ったりする。 (小説「私の男」より)

冬、凍てつく寒さとともに町を覆う「流氷」も

この作品に欠かせない舞台装置です。

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高台にあるこの宿舎から、遠く見下ろすことができるオホーツクの海。海岸一帯に、昨日まではなかった青白い平野が眩しく輝いていた。きぃん、と冷えた冬の気配がいちだんと増して、辿りついたばかりでまだ固まりきらない、シベリアから流れてきた氷の塊が、波といっしょにゆらゆら揺れていた。
 流氷の接岸初日だ。 (小説「私の男」より)

この美しくも冷たい自然現象が、

ふたりの大きな秘密を生む場所になるのです・・・。

流氷の上には誰もいなかった。日曜の朝早くのせいか、朝の海岸には人気がなくて、ただ反射する光で、氷の平野だけがこの世ではない場所のように真っ白に輝いていた。(中略)吐く息が白くて、風がつめたくて、流氷の上にいると、寂しくて心細い気持ちが押しよせてきた。自然だけが、人に突きつけることのできる寂しさだった。 (小説「私の男」より)

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さて、5回にわたって原作の一部と映画スチールをご紹介しました。

豪華キャストに加え、荒々しく、繊細な北海道の大自然も

この作品の見どころでしょう。

6月14日の公開をどうぞお楽しみに!

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(C)2014「私の男」製作委員会

「私の男」公式サイトはコチラ

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