「私の男」の熊切監督、札幌で凱旋会見!

先日、モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞に

選ばれた紋別ロケ「私の男」。

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(C)2014「私の男」製作委員会

帯広出身の熊切和嘉監督が12日(土)、

シアターキノで記者会見を行いました!

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受賞後、初の北海道凱旋だけあって、

取材陣が多く集まり、熱気に満ちた会見の模様をご紹介します。

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シアターキノ・中島代表/私は、この作品を北海道の紋別で撮ると聞いた時から期待していたんですけれど、完成した映画を観た時に、紋別のシーンは北海道出身の熊切さんだから撮れた、熊切さん以外の人には撮れない映像だと感じました。今年は良作の北海道ロケ映画がたくさん公開されていますが、ついに本命がきた!という感じで、僕らも非常に嬉しいです。

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熊切監督/受賞の知らせを聞いた時は、台北映画祭に行ってまして、授賞式には出られなかったんです。受賞後、たくさんの方からメールをいただきました。普段は家で一人さびしく酒を飲んでいるのですが、自分にはこんなに祝ってくれる人がいるんだ、と思いました(笑)

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記者/受賞して2週間、今の率直な心境は?

熊切監督/今日初めてトロフィーを見たので、本当に獲ったんだなという気持ちです。受賞後も色々と仕事で忙しくしていたので、改めて実感が沸いています。こうして北海道で祝っていただいて嬉しいです。

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記者/いろんな方から連絡をいただいたということですが、特に北海道のご家族やご友人からの反応は?

熊切監督/僕が「映画を撮ってみたい」と初めて言い出したときの、中学校の同級生から『ついにきたな!』とメールをくれて、それが一番嬉しかったです。

記者/なぜ、北海道が舞台の原作を映画化しようと?監督が北海道ご出身は影響していますか?

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熊切監督/原作に惹かれたのは、まず第一に父と娘の関係に非常に興味を持ったから。文学で描かれたこういうことが、最近の日本映画では描かれません。そういうことに挑戦したかったんです。次に、奥尻の地震や拓銀破綻など、90年代以降の北海道が背景に描かれていて、そこに興味がありました。当時、僕は大阪の大学にいて、北海道を離れていたので、逆に興味があったんです。

記者/紋別のシーンは、北海道の人間には馴染み深い風景ですが、そこで描かれる内容はある意味人間の本質というか、性(さが)を突き抜けていて、その対比が面白いなと思いました。モスクワの映画祭では、審査員にどういう点が評価されたのでしょうか?

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(C)2014「私の男」製作委員会

熊切監督/公式上映の前の取材では『今回、映画祭の中で最も挑発的な映画だと思う。それが吉と出るか凶と出るか』と質問されて、答えられませんでした(笑)。上映中、実は過激なシーンで10人ほどが席を立たれたので、「これは凶かな」と思いましたけれど、上映後は『今まで観た日本映画の中で一番生々しいものを見せてもらった』と声を掛けてくださる方もいて、非常に良い反応がありました。日本でも賛否両論ですが、向こうでも同じような反応でした。

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記者/現地での反応をもう少し教えて下さい。

熊切監督/日本でもモラルの部分で言われることはありますが、特にロシアは信心深い方が多いようで、「監督はどういう宗教教育を受けて育ったのか」などと家庭環境を問われて、僕はむっとしたんですが(笑)、「親は学歴はないけれど愛のある家庭で育ちました」などと事細かに答えたのは覚えています。

記者/撮影で大変だったことは?

熊切監督/重要な流氷が年々減っていると聞いて心配でしたが、ロケハンの時にちょうど水平線の向こうに白く見えて、そういう意味では恵まれた撮影でした。現場で大変だったことを言い出したらきりがないのですが、一番は、その流氷に雪が積もると、ただの雪原に見えてしまう。せっかく流氷の上で撮影しているのですから、何とか〝氷感〟を出したくて、ワンカット撮るごとにスタッフみんなで氷の上を掃いたり、氷と氷の隙間をザルですくったりして、全然現場が進まない(苦笑)。それが肉体的に大変でした。その中で、特に二階堂ふみさんはセミドライスーツを着ていたとはいえ、海の中に入ったのが大変だったと思います。

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(C)2014「私の男」製作委員会

 

記者/それは監督のご指示ですか?

熊切監督/そうですね。とは言いつつ、僕も「どうしてもできません!」と言われたら何か考えようと思っていましたが、撮影日の朝、二階堂さんが「私は今回、流氷の海で死ぬ気で来ました!」と気合十分だったのでやってもらいました(笑)。

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記者/これから映画を観る方にメッセージをお願いします。

熊切監督/一見センセーショナルな題材ではありますが、色眼鏡なしで向き合ってくれたら、きっと見えてくるものがあると信じて撮りました。

記者/今後も北海道を舞台にした映画を撮りたいという思いは?

熊切監督/ありますね。本当に、ずっと北海道で撮りたいんですよ。北海道を舞台にした映画ってたくさんありますけど、まだ描かれていないものはいっぱいある気がします。うまく言えませんが、ローカルを突き詰めて行けば、逆に新しいものが生み出せる気がします。

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さて、いかがだったでしょうか?

「北海道でまだまだ映画を撮りたい」という

熊切監督の言葉を、とても嬉しく、力強く感じました。

ということで、映画「私の男」はシアターキノで公開中!

お見逃しなく。(アラタメ)

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