20日(日)、紋別市で行われた
「大地の侍」上映&小檜山博館長の講演会。
当日の模様を写真でご紹介します!
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この日の紋別は快晴!
会場となった紋別市文化会館も青空に包まれています。
午後1時からのスタートに合わせて、
町民の方々が続々お越しくださいました。
一体何人集まっていただけるだろう・・・と
ワクワクドキドキでしたが、結果、
約120人の方々にご参加いただきました!
そもそも、今回のイベントは
紋別市市制施行60周年記念として企画。
その趣旨は、「大地の侍」の原作者・
本庄陸男の功績を振り返ること。
と言うのも、彼は少年期を紋別・上渚滑で過ごし、
その経験が創作の原点とも言われているのです。
そこで、まずはミュージアム館長で作家の小檜山博が、
「本庄陸男の現代文学における功績」と題して講演しました。
小檜山館長は、開拓農家で育った自身の半生と、
幼くして紋別で開拓作業に従事した本庄の生い立ちを重ね合せ、
「渚滑で百姓を手伝わなかったら、小説「石狩川」は生まれなかった。
渚滑の風土が、彼の精神風土に沁み込んでいる」と説明。
そして、東京で文芸活動を共にした
川端康成や谷崎潤一郎らの名を挙げ、
「本庄は彼らと同じレベルにいた作家だ」と力説。
自身の著作「出刃」にも触れ、
「本庄は『石狩川』で開拓の希望を描いたけれど、
40年後、自分は離農を描くしかなかった。
今の状況を本庄が知ったらどう思うだろう」と語り、
「まずは原作を読んでほしい」と呼びかけました。
その後、映画「大地の侍」が上映されると、
スクリーンに映し出された開拓の物語を
お客様は感慨深げに見つめていらっしゃいました。
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ということで、大変好評のうちに終了した上映会。
アンケートも行ったので、感想も随時ご紹介します!
ちなみに8月10日(日)まで、
紋別市博物館では特別展「本庄陸夫男と大地の侍」を開催中!
本庄の人生や文学活動、映画「大地の侍」についても
よくわかる展示内容ですので、
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
(お問い合わせは博物館 0158-23-4236)
映画「大地の侍」は、9月13日(土)、
札幌プラザ2・5でも上映致します!お見逃しなく。