今日は暖かな札幌。溶けた雪が水たまりを作っています。
さて、ミュージアムの礎を築いた故・竹岡和田男さん。
彼が塾長を務めた「さっぽろ映画塾」(1992‐94年)
の全テキスト資料が今日、
スタッフの村井襄之さんより寄贈されました。
「さっぽろ映画塾」は、札幌の文化人が集まって企画。
月2回・年10回、戦前の邦・洋画を16ミリ上映&レクチャーして、
映画の歴史とその良さを見直そうというものでした。
邦画の講師はもちろん竹岡さん。
一方の洋画は、ミュージアムの初期からのメンバー
故・山田昻さんが務めたそう。
村井さんは当時、新聞で開講を知って受講することに。
自分が生まれた頃の映画が
フィルムで観れることに魅力を感じたとか。
「竹岡さんはずいぶん博学の人、という印象。
山田さんは、本当にミュージカルに造詣が深かったね」
と振り返ります。
1992年1月31日に行われた 記念すべき初回は、
山中貞雄監督の「河内山宗俊」(1936年、日活太秦)
めったに観ることのできないラインアップ。
さらに驚くのは、テキストの内容の濃さ!
作品解説はもちろん、批評抜粋が充実していて、読み応え十分です。
竹岡さんの映画への愛が、情熱が、
ギュッと詰まっているかのよう。
戦前の映画に関する貴重な資料として、
ミュージアムで大切に保存しようと思います。
ご興味のある方は、ぜひミュージアムでご覧ください。