学生スタッフの太田明里です。
9月4日、シアターキノで行われた
「北海道フィルム・アートフェスティバル」の
審査発表&表彰式に参加しました!!
その模様をレポートします。
これは、次世代を担う北海道ゆかりの監督を応援しよう!というもの。
14作品の中から、帯広出身の熊切和嘉監督が審査し、賞を決めました。
本来、奨励賞・特別賞・熊切賞の3つの賞だったようですが、
もうひとつ印象に残った作品があるとのことで、
‘キノ特別賞‘が加わりました!
発表の前に熊切監督は 「映画は自由にあるもの。評価をしますが、あくまで個人の意見です.。いつもは評価される立場なので、緊張しますね」 とおっしゃっていました。
さてさて、それでは、受賞作品を発表します!
まずはキノ特別賞。
「1981-2001」 (古跡哲平監督) です。
熊切監督は「新聞の実験映像が印象的で、編集に魅力を感じた」とコメント。
受賞した古跡監督は 「これは2年前に作った作品で、それまでは人の目を気にして映画を作っていたのですが、この作品は自分のために作った作品です」と喜びを語っていました。
続いて、奨励賞は
「他愛ないはなし、したい。」(小山赤理監督)です。
熊切監督は「光緑が美しく、空気観がとても良い。姉と弟が自然に描かれていた」と講評。 また、「周りのキャラが作られている気が少ししたので、もっと自然な感じを出せるともっと良いかな」とのアドバイスもありました。
小山監督は撮影に協力してくれた方々への感謝を伝えていました。
次は特別賞!!
「僕らの興味期限切れの夏」(福田さとみ監督他)
熊切監督は「タイトルがとても良い。都会の片隅にある物語が描かれていて、日常生活の新たな発見に気付ける、そんな作品でした」とコメントしていました。 ちなみに、私も熊切監督と同じく、タイトルに惹かれたので、嬉しくなりました。
そして最後に、グランプリに当たる熊切賞は!!
「下手くそ、はなさない。」 (山口洋介) です。
熊切監督いわく「独特のリズム性がある、とても美しい作品だった」とのこと。
きっと、熊切監督の心の中にぐっとささる〝何か〟があったのでしょうね。
山口監督は「2年前に作った作品が、こんなに息の長い作品になったことが何よりも嬉しい」と喜んでいました。
熊切監督から賞状を渡された受賞者の皆さんは、はにかみながらも誇らしげな様子。
熊切監督に続き、世界で活躍する〝映画人〟への期待を込めて、
会場から大きな拍手が送られました。
この表彰式に参加して、北海道の監督さん&映画ファンの方々の
映画に対する強い思いが伝わってきました。
表彰式の参加者の年代も幅広く、
「映画が好き!」という人達が多く集まり、
温かい和やかな空気で、私自身なんだか心が温かくなりました。
北海道の映画にこれからもますます注目していきたいです!