今日は曇りのり晴れ。冬本番の札幌です。
さて、本日は函館港イルミナシオン映画祭(12/2~4)の
ゲストインタビュー第6弾。
大西功一監督をご紹介します。
大西監督は大阪出身。
1985年、テレビ報道番組の撮影助手を務め、88年に大阪芸大卒業。
95年、函館ロケ「とどかずの町で」を制作。
その後もさまざまな映像作品を手掛けていらっしゃいます。
今回は、沖縄県宮古諸島に伝わる唄に
スポットを当てたドキュメンタリー
「スケッチ・オブ・ミャーク」の上映に合わせて来函されました。
そんな大西監督に質問です。
ーー「とどかずの町で」を撮影された経緯を教えてください。
あの時は、一本映画を撮り終わって、なかなか次が着手できないときでした。北海道を旅したんです。20歳のときに道南に行ったことがあって、函館が良かった記憶があったので、道東を旅した後、函館だけ行っておこうとそっちまでまわりました。
ーーそれで気に入ったということでしょうか?
夜、函館駅に到着して、ホテルに向かって港を歩いたんですね。暗い中を。ただ、闇の中にいるだけなんですけど、それが、実にいいわけですよ。何がいいかっていうと、音もなく、すごく静かで…それが、厚みのある静けさというか…。都会でも静かな場所はあるけど、東京だと人がうごめいている気配が感覚的にあるんです。でも、その時は、静けさの中に背中にどさっと覆いかぶさってくるような厚みがあって。本当の静けさ、夜の闇がここにはあるな…と、そんな感じがしたわけです。その感覚が大事で、都会だと実感できない、人間が生きていて感じ取れる、その大事な感覚を確かめられる、というのがありました。非常に口では説明しにくいんですけど(笑)
ーーいえいえ、興味深いお話です。
この感覚って、地形的なことも関係しているのではないかと思うんです。函館山があって、砂州になっていて、海に囲まれている状態。島だけど、地続きで、ある種、海の世界にポンと船で感じるようなものがあるっていうか…。
ーーなるほど。今後も函館で撮影したいお気持ちはありますか?
もちろん!函館は世界の中で一番大好きな町であることは揺るぎません!函館を舞台にした脚本もありますし、また撮りますよ!というか、好きすぎて西部地区に移住するかもしれませんね(笑)
ーーそうですか!どうもありがとうございます。
以上です。
大西監督ならではの感性で語る
函館のマチの描写が印象的でした。
映画の面白さが人それぞれのように、
マチの味わい方も人それぞれなんですね。