大河内伝次郎について

こんどの土曜(21日)午後2時から北のシネマ塾で、「ごろつき船」(大映作品、1950年公開)のお話をする喜多です。いま、一夜漬けとはいいませんが、集中的に「ごろつき船」とその周辺を勉強しております。

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主演の大河内伝(正しくは傳)次郎(1898~1962)は言わずと知れた戦前の映画スターの最高峰に立つ一人ですが、戦後、わたくしが映画にもの心ついたときはもう、脇役に回っていました。リアルタイムでみた作品で憶えているのは「ゆうれい船」(1957年公開)だけです。これも、「ごろつき船」と同じ大仏次郎の原作の映画化。大好きだった中村錦之助が主演。その父親役が大河内でした。存在感のある渋い役者だったと子供心(当時9歳)に記憶が鮮明です。

戦前の大トップスターだったことを知り、いろんな主演作品をビデオやテレビ上映でみました。当たり役、丹下左膳シリーズでは、お国なまり(福岡県)が抜けず「しぇい(姓)は丹下、名はしゃじぇん(左膳)」と見栄をきることなどものちのち知りました。

立ち回り(剣戟)もスターの中で最もうまかったらしい。「そやけど、あのお人ひどい近眼でっしゃろ、本身(真剣、ただし刃は研いでない)使わはるから怖い、怖い」と鞍馬天狗役で名高い嵐寛寿郎が京都弁で述懐していた、と大河内の盟友、伊藤大輔監督が証言しています。

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映画「ごろつき船」の大河内伝次郎=DVDから抜き焼き

「北のシネマ塾」で資料映像としてお見せする「ごろつき船」のラスト、月形龍之介との決闘は見ものです。乞うご期待!

(この項、文責・喜多義憲)

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