ゆうばりファンタ2015レポート③

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

【3日目】
11:00 余市町出身の大川祥吾監督による
『水戸黄門Z』は残念ながら諸事情により上映中止に。
去年出品していた『サムライオペラ』も面白かったので
それに続く時代劇ミュージカルとして期待していたのですが。
「改めてご披露できる形に致しますので、
引続きのご支援宜しくお願いいたします」と監督談。
いつかまた観れる機会を待ちましょう。

14:00 オフシアター・コンペ作品『メイクルーム』
1000本以上撮っているベテランAV監督の森川圭監督が、
アダルトビデオ撮影現場のメイクルームでの一日を描く
ワンシチュエーションで作り上げたコメディ映画。
上映会場のシネサロンは、
入場を断ざるを得ないほどの超満員。
元々は舞台版があり、それを映画化したよう。
観客の中には映画関係者も多いせいか
“撮影現場あるある”に大きな笑いが何度も起きました。
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(中央:森川圭監督 とキャスト)

16:00 フォアキャスト部門『密かな吐息』

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井口昇監督の『電人ザボーガー』『デッド寿司』や
金子修介監督の『青いソラ白い雲』などで知られる
岩内町出身の女優・村田唯の監督デビュー作。
今作のロケも実家のある岩内町で行ったよう。
こちらも残念ながら観に行けず、紹介だけになります。
来場者数はかなり多かったようで、
俳優業・監督業、どちらの活躍も期待したいです。

18:00 オフシアター・コンペ作品『メイドロイド』
ゆうばりから話題になった『エイリアン・ビキニの侵略』『探偵ヨンゴン』の
ホン・ヨングンと人気AV女優の希志あいの共演の韓国産エッチなコメディ映画。

ヨングン演じる主人公の元に届けられた
日本製の家庭用アンドロイド(希志あいの)。
欲求不満の青年は彼女をイヤらしい用途で使う。
しかし、そのアンドロイドには秘密が・・・。

日本語しかわからないアンドロイドに指令を出すため
「トラベル日本語会話」みたいな本を読みながら
片言の日本語で一生懸命エッチな指示を出すヨングンが笑えます。

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(左:ノ・ジンス監督 中央:ホン・ヨングン 右:ヨン・ソンハ)

20:00 オフシアター・コンペ作品『私たちのハァハァ』
『アフロ田中』『スイートプールサイド』など
すでに商業映画を何度か監督している松居大悟最新作。
人気ロックバンド・クリープハイプに会うため
女子高生4人組が北九州から東京へ自転車を走らせるロードムービー。
ほぼ全編が女子高生の手持ちカメラで撮影した映像で
構成されたPOV形式の映画。
松居監督自身が北九州の出身であり
何本もクリープハイプのMVを撮っている。
審査委員長の大森一樹監督は
実はこれが一番のお気に入りだったよう。

日没後のストーブパーティ参加できませんでしたが
大盛況だったようで、聞く所によると今までで一番参加者が多かったとか。

深夜のバリー屋台も大繁盛でした。
立ち呑み屋のような混みっぷりで
映画監督、スタッフ、キャスト、映画ファン、市民
立場に分け隔てなく多くの方が映画談義に花を咲かせました。
4日目につづきます。

文・木屋拓真(学生スタッフOB)

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